シックなおやじになるぞ!フレンチスタイルブログ

フランスブランドを通してライフスタイルを考え日本のシックなおやじを目指しています。

たかがファッション

ファッションであれば何を取り入れても、着ても許されるのか?

ボンジュー  ムッシュー サバ⁉︎

多分20年ほど前だったと記憶しているのですが、日本人のメンズデザイナーにメンズファッションの基本は、スポーツ、ミリタリー、ワークが基本である。その後も とうとうと持論を聞かされました。

なるほどと思ったと同時に「えっ基本?」「そんなもん、どうでもええやん」ファッション関係の奴って面倒くさい奴が多いけどメンズの方がもっと面倒くさいなぁ...

私自身は、そのときは、女性のものしか扱った事しかなく 男性向けは、論理的というか,うんちくが必要なのだとも感じました。

ミリタリー=軍服 というファッション

m-yanagihara.cocolog-nifty.com

引用元:柳原美紗子さんアンテーヌ・アイ ブログ

婦人服を含めた 今の洋服は、軍服の要素とデティールを取り入れていると私も思います。スーツやトレンチコートを着ていて非難を受けたり、不愉快な思いをしたりする人は、今の世の中では、そんなにいないと思っているのです。

テレビのワイドショーでアイドルグループが着ていたもので、批判されていることについて

コメントを求められたほぼ同年代の女性タレントが 「私達も迷彩柄、カモフラージュ柄ってファッションとして普通に着るじゃないですか⁉︎ 」というのをテレビで見たとき思い出しました。

されどファッション

 

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パリで同行していた連れが迷彩柄のコートを着ていました。 地下鉄の駅を出てとき 近くにいた 中東系の男性が 「ソルジャー 」「ソルジャー」と叫びながら 連れに絡んできました。

昼間でしたが酒臭かったので酔っ払っていたと思うのですが、

私は、やはり考えてしまいました。 パリは、 中東からの移民 難民がやはり多いです。日本でも、ヨーロッパで難民受入の問題をニュースで知ってはいましたがこの頃特に多くなったように感じます。

彼らにとって戦争は、最も身近な重大問題だったのだという事を思い知らせられました。

www.generalbass.net

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LEYS(ルリス) Dominique Lelys(ドミニク・ルリス)さんの笑顔と言葉を思い出しました。

洋服がその人の個性を作るのでは決してない。人としての魅力と 品格そして愛する人への思いやり オープンな気持ちがあれば良い。値段の多寡ではなく 自分に対して価値があるもの 自分が良いと思うものを着ればそれで充分である。

 メルスィー  オバ!

créme la de crème

 TOM

やっぱり基準は、自分が心地よいもの

床屋派ですか?美容室派ですか?私は、床屋派です。

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

弊社のショールームがあるビル 恵比寿西近辺は、おしゃれな美容室が沢山あります。1階も、隣のビル1階も美容室さんです。

私は、生まれた実家の隣が床屋さんだったので当然のようにそこで髪の毛を切ってもらっていました。 その頃は、顔の毛を剃られというのが嫌でした、時間もかかりますし、動かずにじっとしているのがどうも苦手でした。

アルバイトができる年齢になり、ちょっと色気が出て自分で美容院を探して行ってみました。

女性と一緒に髪の毛を切るのは生まれて初めて、洗った髪を乾かすためタオルを巻きつけていた鏡に映った自分の姿がやけに間抜けにみえました。

結局、それからまた馴染みの床屋さんで、髪の毛を切ってもらいようになりました。

生活の基盤を移してからは、何十年もなかなか馴染みの床屋が見つかりませんでした。 それならばと、当時、新しく出来てきた、1.000円カットのお店に通うようになりました。安い、時間もかからない、回数も通える 画期的なビジネスモデルと感じました。

ようやく出会えた、馴染みのお店 

www.faifai.biz

今はもう15年以上通っています。きっかけは、お店の前は何度か通ったことはありましたが、いきなり飛び込みで入る勇気はなく、ホームページでみたこの店主のコンセプトが全国のコンクール万年2位というものでした。カット 顔剃 ブローで3,900円 (ネット予約料金)それ迄私が利用していた金額と較べれば高かったでしすし、 他には、もちろんもっと高い料金設定のお店もありました。

今は1,000円よりもっと安いところもあり690円というの金額でも近所でもみかけるようになりました。

ja-jp.facebook.com

私はカットの技術に関しては全くわかりませんが この店主さん、めでたく全国コンクール1位を取られたようです。

ものすごく研究熱心なのは接していてわかります。そういう風に見せないところも、この方の魅力かもしれません。

スタイルも金額も無理をせず自分に似合うのが1番。

私のいる業界と理容、美容業界は、とても似ていると思います。

近所のお店は今まで順番待ちのお客さんでいっぱいだったのに 近くに低価格のお店ができると客数は明らかに減ってしまいました。

しばらくするとその低価格のお店も最初ほどお客さんの賑わいもなくなっていきました。

相変わらずお客さんがいるところを見たことのない店もあります。

私が通う床屋さんは予約で一杯です。

私が馴染みのお店に通う理由は、毎月ではなくても、2カ月毎で充分その間 自分自身が違和感なく過ごせるのです。

小さい頃は、苦手だった顔剃 髭もあたってもらっています。

いつでも人と会った時は、同じ髪型、同じ印象で見られる方が良いのかもしれません。

私の場合は、「スッキリしましたね!髪切りました?」と人から言われます。

通う理由は、自分自身がサッパリできてリフレッシュできるからかもしれません。

メルスィー オバ!

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TOM

 

 

フランス 物づくりの底力

Atelier Gautier(アトリエ・ゴティエ)というシャツ                         

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

日本では、Alain Gautier(アラン ゴティエ)の名前がお聞き覚えあるかもしれません。

弊社が正式に日本の窓口になったのは2017年1月ですので、現在で約2年が経過するようになりました。その以前から存在は知っていましたし、交流はありました。

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創業者Albert Gautier(アルベール・ゴティエ)は、ワインの産地で有名なブルゴーニュ生まれ。(今の季節は、ボジョレーヌーボー)パリからTGVで1時間強、車で40分くらいの距離です。 1920年後半からパリに移りHermės(エルメス)のシャツ生産の責任者を経験したのち、この故郷に戻り、第二次世界大戦後の1947年にシャツ製造のアトリエを興こしました。

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最初は、小さなファミリービジネスでしたが、出身母体のノウハウを生かし、人材育成、積極的な設備投資も行いOEMでの取引先を徐々に増やしてきました。 

Hermės(エルメス)、LANVIN(ランバン)や BALMAIN(バルマン)のオートクチュールからプレタポルテまでのコレクションを手掛けるようにまでになり、それは現在も続いています。

OEM というと聞こえは良いようですが要は下請け仕事です。主導権は、発注元ブランド側がもっています。注文が多いときもあれば少ないときもある。工場は人を雇用しているため、仕事が少ないからと休んでもらうわけにはいきませんし、逆に多いから人を急に雇うことなどできません。しかも超一流のブランドの商品を扱うため、品質を保つための人材確保も大変です。これが工場経営の厳しいところです。

Alain Gautier(アラン ゴティエ)という自社ブランドの設立とMichel de Saint-Jean(ミシェル・サン-ジャン)との出会い

 

創業者の息子で2代目の経営者になったアラン。彼が1980年工場経営の安定を目指し、彼の名前で自社ブランドを設立しました。そこに取引先として出入りしていた生地商が現在3代目の経営者であるミシェルでした。

ミシェル・サン-ジャンは、パリ生まれのパリ育ち、今も実家はパリにあります。彼は、生地商としてのキャリアは長く、ヨーロッパ中の産地と売り先に精通していました。シャツは生地、テキスタイルが重要な部分を占めると考えます。その彼の能力は、アランゴティエというブランドには大きな力となり。それが縁で事業を受け継ぎました。

一流ブランドというもの

私は、私が扱わせていただいている商品に関して、日本は、ハード面 例えば染色堅牢度などの物性、耐性などのデータで表すことのできる項目については厳しいのですが、「美しさ」みたいなもソフトの面、判断基準が難しい主観的な面に関しては、ハード面より基準が緩いような気がします。

フランスで知り合ったシルクの機屋、革屋さんなどの原材料製造、革製品(鞄、革小物、靴、洋服)の製品を作る工場、このAtlier Gautier含めて、ブランド側から要求させる基準がハード面、ソフト面 両面とも、とんでもなく厳しい。(下請けいじめじゃないかと思うくらいです)

物つくり側から視点なら、この要求を満たすためになら一流と呼ばれるブランドが値段が高いのは仕方ないか...と妙に納得してしまうこともあります。

また共通するのは、いくら親しくなっても工場内は撮影絶対NG、偶然にも工程でそれらのブランドを作っているのを見るのは、手を止めることができないので仕方がないが サンプル品などは、絶対みせてはくれません。徹底しています。

一流と呼ばれるものに携わるということは、自らも常に進化しなければいけない。一時的に携わっただけでは、意味はあったのかもしれませんが、それだけでは、価値はありません。継続できなければ二流以下でしかないと思います。

このおやじ達と会う度に私は、痛感するのです。

メルスィー オバ!

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TOM

 

 

Charles et Charlus(シャルル エ シャリュス)バッグ

シンプルなものが良い理由

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

シャルル エ シャリュスの鞄の材料としての革の厚さは2.2mから2.4m/m

通常鞄に使用する革の厚さは通常1.2m/mから1.4m/mのようです。

当然質感の違いがあります。

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薄い方が鞄にしたときに当然ながら軽い。 軽いですが薄い分 鞄の形が保てない。耐久性も劣るはず? それをカバーする為に裏に革か生地をつける。更に耐久性を保つ為には表と裏の間に芯を入れる 結果3倍の重さと工程と材料費がかかり高くなります。

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    表革と裏生地の間に芯           裏生地取り付け中

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       裏生地を取り付けこれから鞄として縫っていきます。

いずれにしろ、なんにでも、デメリットとメリットがあると思います。

シャルル エシャリュスは革の質感を優先しているので、裏地をつけておりません。

Model:Minette

ballondorblog.blog.fc2.com

引用元:熊本 Ballon D'orさん

Model:Touquet 新作Mサイズ と 通常 サイズ 

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引用元:熊本 Ballon D'orさん

Model:Touquet (通常サイズです)

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              パリジェンヌはバゲットを                       パリジャンはジャケットやセーターを

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          日本の若めおやじは、ボディバックで

Model: Chloé

ありそうでないサイズ感のトートバッグ、ボディは、底からの一枚革でつくっています。(真ん中ネイビーカラーです)

precious.jp

引用元:メンズプレシャスさん 

ステッチは3POINT

 

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引用元:熊本 Ballon D'orさん

九州、熊本に近くのお住まいの方 11/25(日)確か?までオーダー会開催中です(要予約なのでお店の方に問合わせいただくと助かります!!)

お問い合わせ先:

Ballon D'or (バロンドール) 電話: 096-351-5235

熊本市中央区城東町5−56 翠ビル 2F

メルスィー オバ!

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TOM

 

La Cravate(クラヴァット)=ネクタイ

フランスのセブンホールドタイは、イタリアのセッテピエゲのタイとは違います

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

LELYS(ルリス)というブランドは、弊社が扱う前は、私の先輩の会社が輸入代理店をしており、ひょんなきっかけから 最初は、卸販売のみの、お手伝いという形で取り扱いを始めさせて頂きました。

www.generalbass.net

¥23,000+税という値段のネクタイ

LELYS(ルリス)のネクタイを扱うまで ネクタイの製法についてあまり深く考えた事がありませんでした。

LEYSのネクタイについて、これは、セッテ(イタリア語の7)ピエゲではない、クアトロ(イタリア語4)ピエゲだとか、6折りとか色んな事を言われる方がおられて… ???の連続でした。

他人の意見はともかく、私が考えるきっかけは、まず値段でした。 ネクタイは、極端なことをいえば 100均一ショップでも売られていますし、私自身、いくらバブル期を経験しているからといえ ネクタイは高くても1万円代後半までが適正価格だろう?2万円超える値段などあり得ないと考えていました。

しかしながらルリスのネクタイのコスト、工場出しの値段を聞いたときに、私が思う値段では、日本で販売することは無理だったのです。

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私は、販売する前に、お付き合いのあった卸先から、自分でこの値段(¥23,000+税)で色違いを2本買ってみました。

これは、お付き合いではなく、ドットの大きさ、色の組み合わせ、大剣と小剣の色を変えているこのデザイン。自分気に入っているジャケットやシャツとの色の相性が気に入ったからです。

いくらこれから販売するからといえども、ネクタイに、一人に消費者として、この出費にはさすがに勇気がいりました。

La Cravatte d'Atelier (アトリエタイ)

ネクタイの起源等については、諸説あるようですし、下記のブログ私が???で知りたかったことが書かれていて、とても面白かったので引用させて頂きました。(中にあるリングジャケットさんのブログも面白かったです。)

tie-forza.blogspot.com

引用元:mikioさんのブログ

LELYSのデザイナーであるドミニクさんの話を聞くと、ネクタイというのはやはりスカーフが起源であったようで、それは、ARNYS(アルニス)が第二次世界大戦後、やはり物資が少なく芯地も手に入らない時、お客様のリクエストで 残っていた生地を7つ折りにしてパリのアトリエでオーダーメイドとして作ったのがアトリエタイの始まりだったそうです。

その後は、ドミニクさんも参加してARNYSも既製品としての7つ折りのネクタイをイタリアのコモという地域で生産するようになりました。

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既製品といえども、オリジナルのアトリエタイの柔らかさを表現するため 裏生地は付けず、通常のネクタイより生地は多く使用している、手縫いにこだわり、表生地の厚さにより芯地の素材、使う枚数も考え、芯地を入れることでオリジナルより締めやすい仕様にしました。

今のLEYSのネクタイの原型でもあります。ARNYS時代より生地は少し薄くなっていますが、その代わりに形を保つため芯地を使用しております。

私は、5年以上愛用しておりますが、最初は生地にハリがあるのですが、経年変化により柔らかくなり、少し重みが出てきました。それにより、締め易くなりました。

買ったばかりの時は、裏地がないので独特の「アタリ」が気になっていたのですがそれも不思議と今は気になりません。

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今年の新作は、大剣と小剣のデザインモチーフの大きさを変えています。もちろん微妙なグラデーションの、色合わせも健在です。

メルスィー オバ!

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TOM

おフランスかぶれではない理由

BURNIVETは日本の物づくりのプライドであります。

 

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

弊社ではフランスブランドの他に1つだけ日本のブランドを取り扱わせていただいております。

下記サイトで「倉野路凡」さんが、ブランドについての詳細を書いてくださっていますので是非ごらんくださいませ。

boq.jp

引用元:BOQさん 

ブランド名の由来は、リベットが燃えるとういう意味から Burn Rivet を合わせて 「BURNIVET」バーニベットという造語であります。

私が前職の時、ブランド立ち上げ最初の頃から携わっていますので想い入れがあります。早いもので10年を超えました。発足当初は アタッシュケースとキャリーケースからのスタートでした。

ブランドの立ち上げ

2007年当時は新しい商業施設ができたり、既存の施設が改装したりして いわゆる各セレクトショップが積極的に出店していた時期でもありまだ実店舗での商いが勢いのある時期でした。

それらに対して私は思いっきり営業をかけて売り込みました。

「MADE IN JAPAN 」が見直されていた時期も重なり 商品の目新しいさやその背景には「語れる」事が多いのでバイヤーさん達評判も良く ブランド立ち上げたばかりにしては 取り扱い店舗 も順調に広げていくことができ、 各雑誌にも多く取り上げていただきました。

しかしながらお取引が一過性で終わってしまったところも残念ながらありました。

デメリットとメリット

バルカナイズド・ファイバーという素材は、旅行鞄に求められる強度や耐久性はありますが 他の現在開発されている素材と比べると重いのです。それが、デメリットであります。

バーニベットのキャリーケースは、構造上の強度を考えると車両どうしても2輪になり、4輪にしてしまうと強度が落ちてしまいます。 ロックも鍵のみ。

旅行鞄に機能性を求められるお客様には 販売する私でも、お勧めはできません。他に機能性であれば優れた商品があります。

その代わり、作りがシンプルであるため 各パーツの取り替えが効きます。メンテナンスが可能であるというのがメリットです。

本体も耐久性に優れているため 使い込むとそれが味となります。

今でも10年前、最初に買ってくださったお客様のなかには定期的にメンテナンスに出してくださる方がおられます。

私は一生ものという表現は、嘘っぽく聞こえ 好きではないのですが 修理に出して使っていただけることは、嬉しい限りです。

 

このブログを見られて もし修理 メンテナンスのご希望がございましたら プロフィールの連絡先迄、ご連絡いただければ対応させていただきます!!

よろしくお願い申し上げます。  

密かに企む世界進出

 

カジュアルスタイルでも

www.nikkansports.com

引用元:日刊スポーツさん

少し崩した感じでも

www.daily.co.jp

引用元:デイリースポーツさん

そしてもちろんスーツでも

web.gekisaka.jp

引用元:ゲキサカさん

もちろん海外出張には必ず持っていきます。

(上の写真は、もちろん私ではありません。プレゼントしたものでは、ございません!)

空港や街で見知らぬ外国の一般の方からも声をかけられる事、航空会社やホテルでは扱いが変わる事も多々ありました。

商談の際もバーニベットを扱っていることでビジネスが良い方向にいったことは、実際に多かったのです。

私にとって「幸運の旅行鞄」です。

自らが、良いと思い、使っているものが、知らない人に受けて入れてもらえる事は嬉しい。

それが日本のおやじが作ったものならこんな嬉しい事はありません。

皆さまにも是非幸運を! お問い合わせお待ちしております!

メルスィー オバ!

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TOM

かけがえのない時間を考える

フランス人から学ぶこと

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

フランス人は仕事より家族との時間を大切にしていると思います。

私は頭では理解していたつもりですがずっと日本で暮らしが染みついているおやじなので「そうなんだ」という事は多いです。

彼らにとって8月ほぼ1か月間の休みを何よりも大事にまた楽しみにしていますし、この休みの為だけに働いているという感じることさえあります。

日本のような仕事での夜の食事はパリでは皆無。あったとしても昼ごはんくらい、地方に行った時は夕食を一緒させて頂くことはありますが、家族の誰かが同伴されることも多いです。

金曜日の夜は恋人や友人そして家族との時間、他人が集まるようなイベントは木曜日が多いと感じました。

アポイントメントを取っていてもプライベートが優先します。日本人が考える、わざわざ遠いところから来ているのだから、というような思考はないと思います。

フランスのおやじ

今年は、ブランドやお店を他人に売り引退してしまうマダムやムッシューが多い年でした。

それで思いだした事がありました。 

フランスと縁ができて最初の頃フランスおやじから聞かれた事を思い出しました。

      「TOMは何歳まで仕事を続けていくつもりなの?」

私  「できれば身体の動く限り」

おやじ「なぜ?」 私を宇宙人かなにかを見るように

私  「好きだから」 

おやじ「それなら分かる」

フランスの子供達は日本に比べて圧倒的に休みが多い 親は自分達の仕事の都合をなんとかつけて8月のバカンス以外でも休みを取って出かけます。あのブルターニュの海でボートに乗っていたおやじもそうでした

(怒ってしまって、ごめんなさい)

www.instagram.com

昔の日本のおやじ

子供の成長は早いです。小さい頃は親を慕ってくれますが 小学校の高学年にもなれば自分たちの生活ができてきます。考えみれば、長い人生のなかのほんの10年弱くらいの短い時間です。

 

ポケットモンスター ALL STAR COLLECTION カビゴン (S) ぬいぐるみ 全長18.5cm

ポケットモンスター ALL STAR COLLECTION カビゴン (S) ぬいぐるみ 全長18.5cm

 

 引用元:Amazon

 成長した私の娘は覚えていないようですが、彼女が小さい頃「パパは休みの時いつも寝ている カビゴンみたいだ」と言われた言葉が今も後悔として残っています。

日本のおやじはフランスおやじより利己主義かもしれません。

(私だけかな?)

日本の青年に学ぶ

通勤途中で通りがかる商店街の中に今迄何度も看板が変わっているラーメン屋さんがあります。 この辺はラーメン激戦地区

新しいラーメン屋さんの若い店主が朝からいつも1人で仕込みをしています。

遅くなった帰宅の際 通りがかるっても、 まだまだ稼ぎどきのようです。お客さん 日に日に増えているような気がします。

店先のメニューを見ている人にも、入り易いように明るく声をかけていました。

なんか今迄 ここにあったお店とはちょっと違う、 商店街の中でもそこだけ暗かった お店は居抜きだと思うのですが なぜか今は、雰囲気が明るい。

明らかに変わっていました。

閉店後 掃除して また明日頑張るのだろう何時間働いているのだろうか? 隣の店主がその若い店主に労いの言葉をかけていました。

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ある朝、定休日ではないのに人の気配がなく 案内が貼ってありました。

こんどの休み、家族誘ってラーメン食べに行ってみようかなぁ!!

www.facebook.com

引用元:フェイスブック

メルスィー オバ!

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TOM

 

HUSBANDS(ハズバンズ)スーツは仕事の制服だけではありません!?

Founder/Nicolas Gabard(ニコラ・ガバール)

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ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

彼は自分の事を決してスタイリスト(フランスではデザイナーの意味です)とかディレクターとはいいません 。

自らはハズバンズのFounder(ファウンダー)と必ず名乗ります。

彼の最初の職業は 弁護士 その後 マーケティングの仕事をしながらハズバンズを起業しました。

パリには彼のように全く異業種からこの世界に入ってくる人間は結構多いのです。 

www.generalbass.net

三段論法

彼がクラシックなものが好きな理由を次の説明してくれました。

クラシック=古いもの。

⇓ 

古いもので現在まで残っている=良いから、残っている。

答えはクラシックスタイル=良いもの。

弁護士らしい? 説明でした。

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 私と知り合う前から日本のファッション関係の雑誌を集めていてお店にも置いてあった。

日本の雑誌はフランスのそれらと 比べるとカタログ的で文章を読まずとも商品の細部が載っているので日本語がわからなくても、理解できるし楽しめるとニコラは言っておりました。

確かに 「日本文化 おそるべし」です。

特に彼は、昭和の高度成長期の日本のおやじスタイルが好きなようでした。

彼の作る商品名は ロックミュージシャンと好きな俳優の名前をつけています。ディスプレイにもそのミュージシャンのレコードジャケットを飾っていて 盛んに「ロック」「 ロック」と言っていた印象が今でも残っています。

www.instagram.com

インスタグラムにアップしている写真を見るとそれら影響が窺えます。

ブランドを興すとういこと

 

 パリも日本と同じでおやじの装いもカジュアル化が顕著なようで 仕事でのスタイルはクールビズではないがタイドアップして、というスタイルは減ってきているようです。

 

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彼は、スーツは仕事の制服ではないと言います。こういう今の時代、彼はスーツを日常着として着てもらえように自ら実践しているし、スタイルも色々と提案しています。

休日、子供と公園で遊ぶ時もスーツ。寝る時以外はずっと着ている。

顧客に対しても、そういうスタイルを布教している。

8月夏の家族とのバカンスでも二コラはスーツを着ていきます。 奥さんは、お願いだから、やめてほしいと…

その時のエピソードで スペインに行く途中、空港で半パンをはいていた顧客の1人を見かけたそうです。(夏の旅行だから当然)そのお客さんはニコラに気が付き「スーツ着てなくてごめなさい」と謝ったそうです。

横にいた二コラの奥さんは、それから旅行中、一緒にいたがらなかったと二コラは苦笑していました。

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二コラが初めて日本にきた9月初旬まだ残暑が残る頃 空港で出迎えた時、スーツにネクタイ とトレンチコートでバッチリ決めて現れました。

その後の滞在中 も一週間7着、毎日違うスーツを着ていました。

帰国する時も同じく スーツにネクタイ トレンチコートは手に 彼は、決して飛行機の中でも着替えない。

 ※写真のジャケットモデル名:JAGGER  トラウザーズモデル名:DELON

ミック・ジャガー - Wikipedia         

アラン・ドロン - Wikipedia

引用元:ウィキペディア

              

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「TOM 、ブランドのファウンダーとういうのは 人から見たらクレイジーと思われくらいでないとだめなのだ 」という言葉が忘れられません。

辛口の私の奥さんは、ハズバンズのスーツを着ていると褒めてくれます。

朝のいってらっしゃいという言葉もいつもと違って聞こえます。

スーツを着たら背中をビシッと伸ばし 大股で歩くのがカッコいい。おやじにとって 必要な装いと思うのです。

メルスィー オバ!

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TOM

 

 

フランスおやじと愛を確かめる?!

伝える事の難しさその2 

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

到着した荷物

フランス出荷前、何度も何度も確認した荷物が日本に到着しました。

1)注文したはずの商品が入っていない 。インヴォイス(納品書)には書いてあるのに商品が足りない。

2)作り直しの商品。私の感覚では不具合だったので (サンプルはきちんとできている)作り直しを依頼しおやじはOK。届いた商品は封の開いていない袋に入ったままでした。

これ確認してないな!? 嫌な予感がしたので 中味を確認したら直っていない。

3)先回の荷物に入れ忘れていたギフトボックスの枚数が、足りない。

4)そもそも梱包の仕方の基本がなっていないので商品が汚い。このままではお客様にお渡しできない…日本で仕上げし直さないといけない。

到着前

荷物が届く2週間前、フランスおやじから準備ができたと連絡がありました。 おやじは、来週から休みを取るので、スタッフが代わりに出荷はやるという連絡がありました。

私は直感的に「これはまずいと…」なぜなら絶対引き継ぎしないフランス人 。不安になり 3度以上念押ししました 、おやじはもう俺が準備したから大丈夫だとの返事。

出荷の週、案の定、代わりのスタッフはそのおやじから詳細の説明は受けておらず荷物がフランスから出るのも一苦労。 荷物到着が遅れることは確実で 私は連休を潰すことになりそれに備えて待っていました。

www.instagram.com

インスタグラムにブルターニュの海でおやじがボート乗っている動画を見て 私は久しぶりにブチ切れました。

怒りのメール とやりとり

私は、「今迄こんないい加減な仕事をされた事がない」「 もっと真剣に仕事しろ」と怒りと到着した荷物内容の詳細メールを送りました。

おやじから早速返信がきました。( )内は返信メールをみて感じた本音です。

1)  足りなかった商品の返信         

出荷前に確認したら この仕上がりだとTOMが満足しないと思い送らなかった。

(先に言えよ)

2)作り直し商品の返信

TOMリクエストに沿おうと一生懸命作ったができなかった。 サンプルと素材の厚さが違うからetc....

(それも先に言うことだろうよ! できないならできないって言えよ)

3)足りないギフトボックスの返信

スタッフが間違えた

(嘘つけ!おまえが準備したって言ったじゃないか)

 4)梱包についての返信

今後はスタッフ全員に徹底させる

(スタッフ代わる度に毎度同じ事ばっかり…)

 

プライド高いおやじ 私の怒りの「 いい加減な仕事」「真剣に仕事しろ」言葉には対して逆ギレ、TOMは、失礼じゃないか?

こんなにTOMの事を思って仕事しているのだ 物作りは材料の問題 アトリエの問題 色々ありミス リスクはつきものだ 。

TOMだってミスするじゃないか? なぜ理解してくれないのか?俺やブランドの事はどう思っているのだ?

いや見事なまでの話しのすり替え… 私は笑ってしまいました。

ホウレンソウを求める報告 連絡 相談の日本文化

悪い事程早い報告をすべき、日本式マネジメント方法。

私の解釈ではこれによって 不測の事態に備えて次の手が打てる 無駄が省け 効率よくことが運ぶ という事なのだと思います。反面 本音はそれらを受ける側が 安心したい 言い訳を更に上の上司や客向けに作っておきたい、仕事の為の仕事という部分があるのではないかとずっと感じていましたし、私にとっては、勤めていたときの朝礼と会議は苦痛以外のなにものでもありませんでした。

そんな自分も根底にはこのホウレンソウが染みついてしまっていたと WhiteTreeさんのブログを読んでいたときに気が付きました。

whitetree.hatenadiary.jp

引用元:id. White Treeさんより

相手が変わらないなら自分が変わるしかありません。

コミュニケーションは勝ち負けではありません。

私は、まずはっきりさせておきたいが、日本の誰よりもあなたのブランドは愛しているしあなたの仕事に対して尊敬もしている。 

私の本意はせっかく良い物を作っているのにつまらない事でお互い時間もお金も無駄にしてもったいない。お互いもっと上を目指すべきと考えている。あなたはどう考える?

例えば、あなたとあなたの友達がレストランで注文して、あなたの料理だけきて、友達の料理がこなかった。レストランがあなたの料理が出たあと友達の料理ができなかった理由をあれこれ言ったら、あなたはどう言う?「先に言えよって」言うだろう?とメッセージを送りました。

おやじは非を認め、謝り、理解してくれました(?)できる限り最速の対応を約束してくれました。 

私は別に謝罪を求めたつもりはありませんが 

いちいち愛を確かめ合うのはやはり苦手です。

メルスィー オバ!

créme la de crème

TOM

故郷で思う事 (後半)

変わらないもの

 

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

母親の手術も無事終わりました。予定より早く順調に終わったようですが やはり高齢という事もあり、かなり体力は消耗していました。

その日は早々に病院を出て神戸での予定を一日延ばす事にし、実家に帰る前に寄り道をしてみました。

濃密な街

 

子供や 孫 そしてデート❤️とか連れていきたい。 見せたい 。楽しんでもらいたい 。それを喜んでもらいたい、という場所が近くに色々とあります。

相手により時間や遊び方は変えないといけないとは思いますが 車を使わないでも30分くらいで移動はできる場所があります。

阪急電車神戸線 御影駅

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深田池公園 駅のすぐ北側にあり松の並木もありとても閑静なところです。小さい頃はザリガニ釣りを良くしました 少し移動するだけで六甲山に登らなくても夜景が綺麗に見えます。

深田池公園から少し西側 今は減りましたが今も豪邸が残っています 狭い道で車も通れないので散歩がてら歩くのも雰囲気があって良いかと思います。

阪急電車神戸線 王子公園駅(確か昔は西灘駅?御影駅から三ノ宮方面へ3つ目です) 

 

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王子動物園 

今は1頭しかいないようですが ジャイアント・パンダがいます。レッサーパンダもいますし色々な大小の種類の動物を見る事ができます。 園内には遊園地もあり、子供は帰りたがらず一日居ても結構飽きないかと思います。

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またこの辺りの北側は昔外国人居住区でもあったようで 今も園内には旧ハンター邸(国指定重要文化財)があります。

王子公園という名称通り すぐ隣は陸上競技場 廻りにはテニスコートも点在しますし 動物園の西側には王子プールがあり夏は子供たちで賑わっています。

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動物園 南側は兵庫県県立近代美術館 その隣 現在は兵庫県出身の横尾忠則現代美術館があります。

摩耶ケーブル 

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ここから 坂道も急で徒歩では大変かもしれませんが バスを利用すれば20分弱で行くことができます。

ケーブルカーで摩耶山まで行くだけでも夜景も綺麗ですし、ケーブルカーに乗るだけでも楽しいかと思います。更に時間があればロープウェイを使って六甲山、有馬温泉へ行く事も可能です。

まやビューライン - 六甲・まや空中散歩

変わらない地元の味 

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                「もっこす」王子公園店                                                 「 六甲かねふく」    

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                                                                                      「丸徳寿司」

「もっこす」のラーメン 発祥は名前から九州熊本だと思いますが色々な影響を受けたようで 今は神戸ラーメンの代表格です。

かまぼこ専門店「かねふく」の野菜コロッケ。 かまぼこ屋さんが作るかまぼこコロッケでお店で練って揚げています。ソースなしでもOKでよくお弁当に入っていました。

持ち帰り専門「丸徳寿司」の丸徳巻き ネタがどうのこうというのではなく酢飯の味付けと海苔と具材のバランスが抜群です。

ずっと残っている地元の懐かしい しかも美味い!! B級グルメなどとは失礼過ぎて言えない味です。

 

私の小さい頃のご馳走はお肉でした。地元では肉は牛肉の事をいい、お祝い事や親戚、お客さんが来られた時に食べさせてもらっていた特別のものでした。

それはそれで楽しみでもありましたが もう一つ楽しみがありました。お肉屋さんにおつかいに行く時そこのお肉屋さんのコロッケが目当てでした。お小遣いに余裕があるときは特別にミンチカツをおやつとして買っていました。

地元では

肉=牛肉 豚肉=ぶた 鶏肉=かしわ  ミンチ=メンチ

           

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今もお肉屋さんはありますが コロッケ屋さんとしての多店舗展開されているようです 袋もオシャレになりメニューも増えています。 注文してから揚げてくれるスタイルは変わりません。       

子供の頃はできなかった コロッケとミンチかつ両方を(大人買い)注文してみました。味は昔のまま美味しい。これもソースなどいりません。昔なら2個はペロッと食べられたのですが おやじにとっては一個で十分 残念ながら、もたれるのです…  懐かしい味です。 

新しい発見

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                                「鳥忠」                    「ハファダイフーズ」

「鳥忠」さつま知覧どり炭火焼はオススメです。(ブロイラーのようですが焼き方が良いです)

 「ハファダイフーズ」焼き餃子 冷めても美味しい。温めたらもっと美味しい 神戸の餃子は甘辛い味噌ダレが特徴です。

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神戸は川が多い街です。今は、あちらこちらの川には水遊びができる小さな公園みたいなものが出来ていました

夏になったら小さい子たちは喜ぶだろうなぁ!などと思いながら 

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遠回りになるけど、今回は久しぶりにもう少し街を見ながら新神戸駅から新幹線で帰ってみようか! 

故郷と地元の味から、なにより人の温かさに元気をもらい帰路につきます。ありがとうございます、お世話になりました!!やはり自慢の故郷です。

故郷の味をつまみに ‼ でも飲み過ぎには、気をつけなければ‼

メルスィー オバ!

créme la de crème

TOM

 

 

 

 

 

 

 

故郷で思う事(前半)

変わってしまったもの

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

私の出身地、実家は兵庫県神戸市灘区というところです。 

母親の手術がありプライベートと仕事を兼ね一人で帰神しました。

昭和の終わりの年、私は東京に生活基盤を移しました。

現在は仕事が東京 住まい神奈川県横浜市早いもので関東での暮らしの方が長くなってしまいました。

阪神淡路大震災

当時実家は奇跡的に残りましたが 廻りは惨憺たる状況でした。

今でも街並みはそれほど変わった感じはしませんが やはり高層マンションや新しい家が目立ちます。

昔から住んでいる人達の多くは比較的被害が少なかった西の方に引っ越しされたり、お商売を廃業した方も多く 知り合いの家があったところには別の表札がかかっています。

区内の人口は震災前とほとんど変わらないようですが 出身の中学校は私が通っていた時と較べ3割以上生徒さんが減っています。

実家の前は通学路になっていて 以前は朝夕はとても賑やかでしたが 子供たちが少ないだけでなく行き交う人自体も減った感じるので町全体が暗く、寂しい感じがします。

街の中心地も区役所の場所が変わり、それに伴い人の流れも変わってしまいやはり私が過ごしていた時に較べて変わりました。

震災は23年以上前だからたとえ地震がなかったとしても状況は今と同じだったかもしれません。

自然の恵みと環境 

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神戸という街は山と海がとても近い街です。当時小学生だった私は、自転車で海釣りに行ったり山に水晶を探しに行ったりしていました。それほどの近さなのです。

19世紀開港以来 その利点で海外からの原材料の輸入と外国文化の流入と影響 製品の輸出を生かし造船 製鉄 機械工業などの重工業などで栄えていました。(華麗なる一族のモデルといわれています)

plaza.rakuten.co.jp

引用元:Rakuten Blog 伝説のうどん さん

地場産業

その環境からゴムを原材料としたタイヤ(住友ゴム ダンロップタイヤ) ゴム靴( ケミカルシューズと呼ばれていました)や スポーツシューズのオニツカタイガー(現アシックス)  真珠加工などが挙げられます。

自然からの恩恵

六甲山系からの綺麗な水を生かした 灘という清酒産地と酒蔵。水が商品として当たり前に販売されるよりはるか以前 神戸の水は腐りにくいとして外国船へ水も売っていました。 それは私の友人の実家が生業としていました。(残念ながら神戸市民の水道水は大阪、淀川からの水です )

ファッション都市としての背景と環境

第二次世界大戦以前から 神戸市の東側は神戸、大阪で成功した関西財界人達の豪邸が立ち並んでいましたし、外国人の居住区も各地域にあり 洋菓子屋 やパン 、コーヒー、 家具など 外国文化をどんどん取り入れていきました。

洋服という分野では そういう富裕層や外国人に向けて海外から生地を輸入し 外国人から教わったり自ら修行した技術の仕立屋さんが神戸には多くありました。

やがて発展していった生地輸入商はそれから洋服製品の輸入を始めそれがまた受け入れられたいったという背景というか下地があったのだと考えます。

戦後は 日本人のサイズにあった国産のアパレルメーカーが多く生まれました。それがまたひとつの基幹産業となり ファッション産業も地場産業になったのではないかと思います。

www.yomiuri.co.jp

引用元:YOMIYURI ONLINE

私が学生の頃アパレル業界の仕事は、超ハード(今はこんな労働環境は通用しないですが)だが 給与水準は他の業種と較べても高かった。アパレル企業のいくつかはその当時神戸では学生人気企業トップだった事もあったように記憶しています。

更なる発展と成長を目指した人工都市

 

豊かになり人口も100万人を超え政令指定都市となり 今度は住環境を考えたのだろうと思います。

山と海が近い街、だから土地が少ない。

神戸の山々を切り開いて住宅地を作り商業施設、学校を誘致し街を作っていきました。

次にはその山の土を利用して海を埋め立て、新しい土地を作り企業やホテルを誘致し遊園地までつくり博覧会も開きました。

そうやってどんどん新しい街を作っていきました。当時はその官とは思えない自治体経営から神戸市株式会社とまで呼ばれていました。

私感ですが、神戸という街の特殊性がそうなったのではないかと想像しています。

とんでもない金持ち、社会的に力のある人間、 外国人 、アウトロー 、そして官の人達。 それぞれが、横の繋がりで濃密な人間関係を持っていたと思います。

他の政令指定都市と較べると、あらゆる意味でとても狭い街だと思います

その利害が一致したから発展していったのではないか思いますし この右肩上がりは永遠に続くと信じていたのだと思います。

私自身は、そんな神戸がなによりも好きでしたし誇りに感じていました。

「首都が東京? 地方の儲けを吸い上げているだけやちゃうの?」と思っていて 生涯をこの地で過ごすつもりでした。それが…それが…

人工都市のその後

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人工的な美しさで作った街は 年月が経つとここまで醜くなるのかと思いました。

一見オシャレに見えますが、何か張りぼてのような無機質な印象を強く感じてしまいます。

山を切り開いて作った街。 埋め立てた街。 子供は減り老人が増えていく 景気が悪くなり 税収が落ち 予算も取れない 草はボウボウ 外国の街を真似て作った石畳はガタガタ、車椅子で進むのも一苦労です。

街の美容院やブティックだった看板は接骨院や デイサービスなどの介護の事業所に変わってしまいました。

新しい目を惹く建物は、介護施設ばかり。商業施設は空きテナントだらけで人もいないのにエスカレーターが動いている… 人がいないからテナントも入らない お店がないので人は来ないという悪循環。

パリのおやじの言う通りだ… ヤバイ 

www.generalbass.net

ふるさとは遠きにありて思ふもの

夕方 酒片手に実家近くの公園へ行きました。子供の頃は遊び場、震災後は、仮設住宅。今は綺麗に整備されていますが人は誰もいません。

まわりの景色を見ながらふと思いました。 

私は東京に来てから 神戸には税金も納めるわけでもない他県市民。

故郷の震災復興を支援したわけでも無かった。

故郷には先人達がしたような貢献したわけでは無かった。

「私自身が変わったんだ」

 

「ふるさとは遠きにありて思ふもの

そして悲しくうたふもの

 

よしや

うらぶれて異土の乞食かたゐとなるとても

帰るところにあるまじや

 

ひとり都のゆふぐれに

ふるさとおもひ涙ぐむ

 

そのこころもて

遠きみやこにかへらばや

遠きみやこにかへらばや」

 

引用元:室生犀星「小景異情」より

 

メルスィー オバ!

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TOM

アイロンとYシャツとおやじ 洗濯も⁉

おやじにとってのシャツとは?!

 

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

おやじの洋服の中で1番着る機会と保有数が多いのはシャツ(織物)ではないでしょうか?

私は半袖も好きなので 夏は結構着るのですが シャツは長袖以外絶対に着ないという方も多いですし

お店の品揃えとして 半袖の仕入はしないという 卸先様もおれらます。

クリーニング派

 

近所のクリーニング屋さんの店頭は お客様の預かり品は多くのシャツが目につきます 受付の順番待ちしている時 先のお客様が持ち込んでいるものは量からみて 1週間分休みの日にまとめて出さている方も多いように感じます。

洗濯派

 

私は洗濯派です 私のまわりには結構洗濯派が多いです。 理由を聞いてみると 襟 袖の汚れが充分に落ちない

クリーニングに出してボタンが割れたことがある

毎日着替えるのでお金もばかにならない等々

私は洗濯派です。

私の洗濯方法

結構評判良いので 参考になればと思いまして...

入浴時 先ずシャツの身頃。袖も全て裏返します。

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洗濯石鹸を100均で買った紐付きの網袋入れたもの(使い終わったら風呂場に吊るしておけば石鹸が長持ちします) できるだけ泡立て 襟と袖の汚れを落とします。(泡が足りないと繊維を痛めてしまいます)

私は脇汗も良くかきますので脇も洗います(黄ばみ防止になります)

そのまま一晩バケツに浸してして翌朝他の衣類と一緒に洗濯します。

しばらく着ていなかった白いシャツが黄ばんでいた時も 先ずバケツにできるだけ石鹸を泡立てた水を用意して 丸一日くらい浸けておけば結構黄ばみ消えます。

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襟袖汚れ専用のロールタイプも使いましたが洗濯石鹸の方が汚れ落ちは良いと思います 洗濯石鹸も色々と試してみましたが汚れ落ちに関してはどの商品もあまり変わらないと思います。

シャツは素材により値段が全然違います。 高級品といわれるものでも襟や袖が早く擦り切れるものも多いですし 安いものでも何年も擦り切れないものもあります。

このあたりは別の機会でブログに書いてみます。

アイロン

私はノーアイロンのシャツがどうも苦手なのです 一度綿100%ノーアイロンがあったので買って試してみました 殆どアイロン必要なくとても便利なのですが どうも人工的な質感がダメなのです。普通のシャツでも新品の糊のついたものより 少し着込んで身体に馴染んだ微妙なシワが私は好みです。

アイロンがけには苦労しました。特にドレスシャツには

独身の頃は 休みの日にまとめてアイロンがけをするのですが5,6枚をかけるのに 一升瓶片手に朝から夜まで一日中かけて 終わったころはべろんべろんでした。

新婚当時は専業主婦だった奥さんが毎日アイロンがけをしてくれていたのですが 子供ができてからはそういうわけにもいきません。もちろん自分でかけるようになってきました。 奥さんはこの事がトラウマになり今でもアイロンがけは大嫌いです。(自分でやりましょう!!)

ある日 テレビで帝国ホテルのクリーニングサービスの方がアイロンがけのコツのような事を紹介する番組が放映されていました。 その中でも特になるほどと思ったのは 生地が二重になっている部分から先にアイロンがけするという事でした。 それまでは左 右 背中 と順番にアイロンがけしていたのですが かけているうちに終わったと思ったところにまたシワができてまたかけ直すという 時間ばかりかかっていました。それから自分の方法を確立?していきました。

アイロン台  私は腰まで位の高さがあるものがやり易く 長さと 幅があれば更に楽です。

 引用元:Amazonさん

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アイロンはコードレスです。 スチームでなくても高級品でなくても大丈夫かと 思います。私はスチーム使わず 霧吹きを使います靴にも使います100均で買いました。

アイロン 馬?袖とか肩細かいところの仕上げに使います  高さがある程度ある方がやり易いかと思います。 ホームセンターさんでも売っています。

 

山崎実業 アイロン台 仕上馬 スチールメッシュ アルミコート 4102

山崎実業 アイロン台 仕上馬 スチールメッシュ アルミコート 4102

 

 引用元:Amazonさん

先ず 裏側からアイロンがけします  表側だけのアイロンがけでは綺麗に仕上げるのに余計に時間がかかります

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襟   裏側                 表側

f:id:general-bass:20181204174831j:plain f:id:general-bass:20181204175013j:plain                           前立て                                                            肩                       

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                   ヨーク

逆側も同じ順番

 ☟

背中へ

カフス部分(襟と同じく裏 表の順番)

           f:id:general-bass:20181204175545j:plain       

袖口 ここから馬を使います

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肩 (洋服は肩で着るので適度な丸みが良いかと)

逆側も同じ

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最後に 表側に返して 細かいしわを再度かけ仕上げ(裏側かけているので楽です)

これで今は 1枚20分くらいで仕上げられるようになりました。(早いかどうかはわかりませんが?)

他の良い方法ございましたたら是非ご教示くださいませ!

休みの日の貴重な時間 無駄と思われるかもしれませんが アイロンがけしているときはこの事に集中しながらも その週のあった事を反芻しながら 私は頭の中がスッキリ整理されるのです。

奥さんが留守の時は朝から酒片手にアイロンがけします 今は独身の時に比べ酒量は激減しましたが 私にとっては 至福の時 めいそうのひとつなのです。

仕事のための休みか... 休みのための仕事か..

メルスィー オバ!

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TOM

 

 

 

日本では「パティーヌ」は技法ではなく商標です。勝手に使ってはいけませんよ!!

 Patine (パティーヌ?パティネ?パチィーヌ?)

 

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

私にはパチィーヌにしか聞こえないのですが?

Caulaincourt(コーランクール) Patine 方法

 

www.generalbass.net

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写真のベージュ色(グレーに見えますね...)の革を使い靴にしたもの(革小物、鞄も同じです)

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 調合した彼らオリジナルの塗料を筆 や布を使い お客様と充分話をして そのイメージに沿って 色を重ねていく方法です。

カテゴリー分けが好きな日本とその理由

 

フランス靴= Patine(パティーヌ)というイメージを持たれている方が日本では案外多いと この頃感じております。

その1

ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社が2004年に「パティーヌ」を皮革の加工処理 靴の染色加工として日本国において商標登録した事。

 

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引用元:独立行政法人工業所有権情報・研修館(法人番号 5010005005427)

その2

Berluti(ベルルッティ)というフランス高級靴ブランドが ルイ・ヴィトン グループに入る はるか以前からこの Patine(パティーヌ)という技法をブランドの顔としていたこと。

その3

私の想像です 日本のお客様にわかりやすく(?)伝えようという目的から日本の供給側がフランス靴を他国靴との棲み分けを明確にするために 芸術的(色を塗り重ねていく過程と仕上り)=フランスのイメージという事として喧伝したからではないかと考えます。

なんで「パティーヌ」は日本では使ってはいけないの???

しかしながら、この技法は他国の靴ブランドでも多くみられますし、 フランスでは 靴の修理屋さんでも看板に「Patine」と掲げているところは多いのです。いつ?誰が?どこで始めたの?という事もフランスで聞いてみたのですが明確な答えは今のところ得られておりません。

日本のおやじでも手入れの際 靴とは違う色のクリームを使い自ら好きな色にしている方もおられます。

これってただの色付け 自然発生的なものではないかと考えられないでしょうか?

まぁ 別にどうでも良いことなのですが…

お客様要望

 

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お客様は写真の靴が気に入られて フランス靴基本の色であるBOXカーフの黒(私の主観でお勧めしました。)をオーダー頂きました。

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もう一足は 茶色の濃い色がご希望でした茶色は写真の革が用意してあったのですがイメージではなかったようでした。

 

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私はPatineでお好きな色ができる旨の話をしてインスタグラムの写真をご覧いただきDark Brown Patineを選んで頂きました。お客様はこの独特な色のむら感と濃い色を気に入ってくださいました。

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      ご注文頂いた商品が上がってきました。

 

別のお客様は夏のお洋服に合わせる為に 足元が軽めに見えるグリーン系の色目を探されておられました。残念ながらイメージされる様な色の革がありませんでした。

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写真はPatineの技法を使ったものです むら感のあるグラデーションだけが技法ではないのです。如何に人の手の染色でないように見せるのも技術が必要です。

        こんなこともできます。(鞄と靴お揃いで)

                

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Caulaincourt(コーランクール)流Patineはそれ自体が目的ではなくお客様の要望に沿うための手段であります。

彼ら販売スタッフも全員この技術を取得しています(ブランドによっては注文を受けるスタッフと技術スタッフが別のところもあり、ミスコミュニケーションも多いと聞きます

それは「BESPOKE」本来の意味 ビスポーク(been spoken for) つまり話す事ではないでしょうか?

Caulaincourtはパリの靴屋です。

メルスィー オバ!

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TOM

 

 

 

 

おやじの勉強会 in パリ

洋服のないパリの洋服屋

 

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

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次のアポイントメントまで時間ができたので ウインドからお店を見ていた時の事 いきなりドアが開いて怖そうなおやじが手招きして入って来いと

 

おやじ「ファッションウイークで日本から来たのか?」と

私が自分の仕事の内容を説明すると自分達の事を色々教えてくださいました。

 

このおやじ達1980年代から2010年までパリ市内に5、6店舗を構えていわゆる日本でいうセレクトショップを結構手広くやっていたようです。

 

しかしながら 年々ビジネスは下降線を描き、リーマンショック後に全て店を整理して アメリカにも行き再度小売店の勉強をしたそうです。

帰国後は、 ヨーロッパ中の生地屋 工場を回って パリのおやじ達に喜んでもらえるよう色々考えて 再度この店を開いたのだと。

今は1店舗 前と比べて規模は全然小さいが前より儲かっているんだ 内緒だよっ🤫 と。

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商品と今の自分達のビジネススタイルを色々と説明してくれました。

 

それだけでなく フランスのおやじのスタイル等々 本当 色々と教えてくださいました。

 

その時お客様も何人かいて おやじと私の姿を「また やっているよ おやじ...」くらいに見ていました。

 

おやじ 「ところでお前は フランスのブランドって 何を取り扱っているんだ?」

私   「HUSBANDS」

おやじ 「 ハズバンズってニコラのところか? あいつ今パリで注目されてきて調子良いじゃないか!他は?」

 

www.generalbass.net

 私   「Caulaincourt」

 

www.generalbass.net

 

おやじ 「お前コーランクールもやっているのか?」「あいつら未だ若いが良いものを作っているよ 押し付けのブランドでなく地元のお客さんのこと考えているからなぁ」「 他は?」と

 

それを聞いていた店のお客さんも私を見る目が変わりました。

 

おやじ 「いいものやってるなぁ」

「今は日本も昔に比べて景気は良くないのだろ?人口も減っているし 大きな成長は見込めないだろ 日本もこのパリを含めたヨーロッパみたいに貧富の差が広がるんじゃないか?」

確かにそうだなぁ...と

 

フランス人は自分の価値感に合わないものは買わない倹約家が多いのですし 物を大切にする文化があると思います。

バーゲンセールがあるところならその時しか買わない。 

買っているのは外国人ばかり 30年前なら日本人 今はそれに変って中国人がやはり多いです。

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帰りにはおやじの出身地? ローヌのワインをくださいました。

おやじ「 今度パリにくる時は日本酒もってこい」それと「いつでもおいでと」おっしゃってくださいました。

このおやじとは取引はありません。時間があれば 日本酒持って話しを聞きに行きます。

今度飲み会誘おうかなぁ...

 

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後日 HUSBANDS ニコラはこのおやじから私が行った事は聞いていました。

ニコラも色々とこのおやじには相談しているようで 見た目もそうですがちょっとした親分的存在のようです。

 

こういう優しいというか とにかくあたたかい 愛すべきオヤジ達 フランスには本当に多いです。

ちなみに「洋服のない洋服屋」はこのおやじ達のコンセプトだそうです。

メルスィー オバ!

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TOM

LELYSというブランド

 

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Dominique Lelys ドミニク・ルリス

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

彼はアルニスというブランドのデザイナーを24年間つとめていました。

キャリアのスタートはHermés (エルメス)の研修生として勉強をし フリーランスとしてRalph Lauren(ラルフ・ローレン)とDaniel Crémieux (ダニエル・クレミュー)で仕事をしていました。

若かりし頃から「フィリップ・ノワレ」というアルニスの顧客でもあったフランスの俳優さんが彼のアイドルだったそうです。 その縁からアルニスに出入りするようになり やがてデザイナーとして仕事をはじめたのがきっかけだったと聞きました。

アルニスにおいてのキャリア

 

 

www.generalbass.net

 彼はテキスタイルデザインと革製品(洋服 鞄 小物) ドレスウェア全般 スポーツウェア(カジュアルウエア)の約30%を担当

私は装いをトータルで考えることができるデザイナーと感じます。

プライドと優しさ

 

日本で私が知るアルニスファンで沢山のコレクションをお持ちのお客様がおられます。その方にアルニスの資料をお借りしたり実際にお洋服や靴を見せて頂いてお話しを伺い 歴史など色々と教えていただきました。

彼の現在のコレクションをご覧になって 「アルニスって殆どドミニクさんがデザインしていたって思いました」という声もいただきました。

そのお客様ではありませんが 望郷からか昔の商品を欲しがられ LEYSのコレクションに加えるよう要望される事は多いです。 一度ミーティングで 極端に言えばアルニスのコピー商品の要望 日本で売れているシルエットへの変更などデザイナーにとってはあまりにも屈辱的な話題が出された事がありました。

それでもドミニクさんは平静をできるだけ保ちながら丁寧に説明していました。 

後日ドミニクさんは 私に「あの方に悪気はないのは話をしていてわかったよ、ただ彼はプロフェッショナルではないということが自分には理解できた だからあの時にあの方に他人の前で恥をかかせるわけにはいかなかったんだ」とそして「TOM どんな人にでも他人の前で恥かかせてはダメだよ」とも教えてくださいました。

下記 参考資料(取材で5ページも掲載して頂きました!!)

http://le-lys.fr/pdf/MENS-Precious-automne-2014.pdf

 引用元:㈱小学館メンズプレシャス 

 

ドミニクさんの思うエレガンスとスタイル 

 

1920,30年代の英国スタイル(映画「眺めのいい部屋」)

 

眺めのいい部屋 HDニューマスター版 [DVD]

眺めのいい部屋 HDニューマスター版 [DVD]

 


引用元:アマゾンジャパン

 フランス俳優フリップ・ノワレ

フィリップ・ノワレ - Wikipedia

引用元:ウィキペディア

英国人俳優レスリー・ハワード

レスリー・ハワード - Wikipedia

引用元:ウィキペディア

そして現チャールズ英国皇太子達に彼は影響を受けています。

チャールズ (プリンス・オブ・ウェールズ) - Wikipedia

引用元:ウィキペディア

ドミニクさんは自分のスタイルを英国とフランスの中間に位置すると良くおっしゃいます、それも含めて私は フランスおやじ装いの多くは英国のクラシックスタイルの影響を強く受けているように感じます。

ドレスコードという言葉

 

彼のドレスアップという言葉は 着飾るという意味ではなく 会う人たちを尊重するという意味の事を言いますエレガンス(品格)は決して誇張することではないとも言います。

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彼のスタイルは街でダークスーツやブレザーを着る時 シャツはフレンチカフス靴の色は黒 茶色靴は履かないその理由は靴だけが浮いてしまう。 また ツイードのジャケット コーデユロイは元々乗馬ハンティング用の服なので場所や相手により着ていくときは考える その時のシャツはバラレルカフス 靴はもちろん色合いで茶色も履く。

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洋服がその人の個性を作るのでは決してない。人としての魅力と 品格そして愛する人への思いやり オープンな気持ちがあれば良い。値段の多寡ではなく 自分に対して価値があるもの 自分が良いと思うものを着ればそれで充分である。

 

それがドミニク ルリスのおやじたちに向けた 最も大事なアドバイスです。

 

それでも

 

いつでもどこでもTシャツと短パンで現れるアメリカ人

長女の初めての授業参観で見たトレーナーとジーンズのご両親

大学卒業証書授与式で見た普段着の男子卒業生

お通夜の席にTシャツとジーンズで現れたデザイナー

事情は察しますが… これってどうなんやろう….

ボンジュー ムッシュー サバ⁉︎

メルスィー オバ!

créme la de crème

TOM